リップル社によるXRP供出計画の話です
もともとリップル社は計画(もしくは目標)として
「市場状況が許せば、当社は2021年末までにおよそ500億XRPを所有する計画です。この計画は、あくまでも目標であり自由裁量によるものです。」
として2021年末まで総量の1000億XRPのうちの500億XRPを自社で保有する目標を出していました
この目標については「あくまでも目標」としてあったため2つの取り方がありました
1.2021年末まで500億XRPは市場に放出されないから高騰するだろう
2.「あくまでも目標であり自由裁量」なので、いつリップル社が大量に市場に放出するかわからない
そこでリップル社がとったのがロックアップという方法です
XRPロックアップ計画
Rippleは550億の保有XRPを2017年末までに暗号理論的に保証されたエスクローに預託することで、このような非確実性を永久に除去することを発表します。
保有XRPの大部分をエスクローに預託することで、投資家は市場に放出されるXRPの最大供給量を数量的に検証することができるようになります。
中略
RippleはこのEscrow機能を活用して、各10億XRPからなる55のコントラクトを設定します。各コントラクトは第0ヶ月目から第54ヶ月目までの各月の第1日目に失効します。
各コントラクトが失効するごとに10億XRPがロックアップからリリースされてRippleが使うことができるようになります。
これらのXRPは、引き続き、送金や機関投資家向けの売却においてタイトなスプレッドを提供するマーケットメーカーへのインセンティブとして使うと想定されます。
引用元:Ripple to Place 55 Billion XRP in Escrow to Ensure Certainty of Total XRP Supply
1.リップル社の保有している550億XRPは2017年末まで強制保有される
2.550億XRPは、2018年以降に55ヶ月で各月10億XRPロックアップが解除される
3.各月のロックアップ解除は2018年移行だが、時期は未定
つまり、リップル社が保有するXRPのうち550億XRPを2017年末までシステム的にロックすることで強制的に保有するということです。
それから2018年以降に毎月10億XRPがロックから解かれ、リップル社が「送金や機関投資家向けの売却においてタイトなスプレッドを提供するマーケットメーカーへのインセンティブとして使う」
また「各月の終わりに使われずに残ったXRPはエスクローのキューに戻されます。」ということです
もっと詳しくは引用元「RippleはXRPの総供給量の確実性を確保するために550億XRPをエスクローに預託することを発表しました」(リップル社)を参照してください
当該、ロックアップに対してもまた2通りの反応がありました
1.システム的に大量の放出の恐れがなくなったのだからXRPは高騰するだろう
2.2018年以降に各月に解除される10億XRPに対する不安
ロックアップ発表後のチャート
ロックアップが発表されたのが5月17日です

対円

対BTC
5月17日以降しばらく揉み合った後、じょじょに下落トレンドになっています
リップル社の考えとは裏腹に市場はロックアップの内容をあまり肯定的には判断しなかったということでしょう
今回、リップル社はカウントダウン行い、それから「SWELL」というカンファレンスを行うこと予告しました
これからのリップル社の進捗がXRPの下落トレンドを打破できるのか興味深いです
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